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1.メタボリックシンドロームとは? |
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内臓脂肪の溜まりすぎが発端となり、高血糖、脂質異常、高血圧などを併発した状態をメタボリックシンドロームといいます。放置すると動脈硬化が進行し、心筋梗塞などの心疾患や脳梗塞などの脳血管疾患といった死に至る病を招きやすいということが最近の研究で明らかになり、中年以降の人生を脅かす強敵として注目されています。 |
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2.メタボリックシンドロームの診断基準 |
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腹囲が基準値以上であり、かつ、血中脂質、血圧、血糖のうち2つ以上が下記に該当すれば、メタボリックシンドロームと診断されます。 |
腹 囲 |
男性 85cm以上、女性 90cm以上 |
血中脂質 |
中性脂肪 150mg/dl以上
かつ/または
HDLコレステロール 40mg/dl未満 |
血 圧 |
収縮期血圧 130mmHg以上
かつ/または
拡張期血圧 85mmHg以上 |
血 糖 |
空腹時血糖 110mg/dl以上 |
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3.特定健診 |
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40歳以上の全国民を対象に、平成20年4月からスタートしました。これは、上述の「2.メタボリックシンドロームの診断基準」にある、リスク要因を調べる目的の健診であり、生活習慣病の予防と改善のための健診であると言えます。 |
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4.特定保健指導 |
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対象者が自分で生活習慣の問題点がどこにあるかを把握して、自ら生活習慣を変えることが肝要であると考え、これを支援する仕組みを作った保健指導が、特定保健指導です。これまでの保健指導は、どちらかというと画一的であり、保健指導といっても「血圧が少し高いですね」と健診結果を伝えて、「もっと運動してください」といった一般論的な話しかできませんでした。今後の保健指導は、特定健診の開始とともに大きく様変わりし、「結果を出す保健指導」が始まると言えます。 |
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